プラゴミに含まれるフタル酸エステルの危険性とは

プラゴミの大部分を占めるプラスチックには、色々な種類があり、それぞれ異なる性質を持っています。その中で、フタル酸エステルという成分を含んでいるものは、危険性が高いことが判明しています。フタル酸エステルは、主にプラスチックに柔軟性を与える可塑剤として使用されるものです。 そして、弾力性のあるおもちゃや衣類の梱包材、窓に貼り付けるフィルムなど、幅広いプラスチック製品に使用されている、とても身近な成分です。代わりになるものが少ないため、プラスチック製品の可塑剤としては、フタル酸エステルが大部分を占めます。
現代ではそのフタル酸エステルが、危険な要素を含んでいる成分として注目を集めています。げっ歯類を対象にした実験で、ホルモンレベルに悪影響を及ぼし、出生異常を引き起こしたからです。さらに、発がん性を伴うという結果が出た実験もあります。ただ、これらの実験結果は、あくまでも対象となったげっ歯類の性質が、フタル酸エステルの悪影響を受けやすいだけという結果が判明しています。霊長類にとって、同じような危険性があるのかどうかは、明確にはなっていません。

ただ、リスクは含むので、安全性を重視するために、フタル酸エステルの使用を禁止するところが数多く出ています。特に環境や健康に関する規制が厳しい欧米では、フタル酸エステルが体内に入ってしまわないように、子ども用のおもちゃには使用できないようになっています。 特に乳幼児向けで、口に触れる可能性がある製品に関する規制は厳しいです。また、日本でもそれと同様に、フタル酸エステルを使用した製品に対する対策が行われています。
フタル酸エステル自体は身近な成分である上に、強い毒性を持つわけではありません。そのため、フタル酸エステルが使用されている製品を使用したり、プラゴミとして処理したりしたとしても、すぐに悪影響がでるわけではありません。ただ、リスクのことを考えるのであれば、なるべく口には触れないようにした方が良いかもしれません。 柔軟性のあるプラゴミが出た場合は、速やかに捨てるようにしましょう。